先輩の声
峰製作所で働く社員のキャリアや仕事に対する想いをご紹介します。
業務内容
九州工場にて、大型NC機械の一つであるプラノミラーのオペレーターを行っています。作業内容はプラノミラーを操作し、レールを加工します。一概にレール加工といっても用途によって様々な製品があります。 私の主な担当は、列車の進行方向を切り替える分岐器の構成品であるトングレールやクロッシング、ガードレール等の加工です。当然加工するプログラム作成も重要な業務の一つです。その他は、電動工具を使用した切削面の仕上げ作業を行っています。
業務のおもしろさ・魅力、印象に残っている業務など
普段は九州工場におりますが、部署をまたいで溶接施工現場へ応援に行くこともあります。私は2015年に開業した北陸新幹線(長野~金沢間)のレール溶接施工のため、約3ヶ月間富山県へ出張しました。同じ会社ではありますが、他部署での業務はすべてが新鮮で、普段入ることができない開業前の線路から見た夕陽は、とても綺麗だったことを思い出します。こういった部署の枠を越えて仕事ができるのも魅力の一つです。
『峰』だからできること
当社の主な事業である鉄道設備の製造やレール溶接工事は、世界からも注目を浴びる日本の鉄道技術の一つで、どれもが地図に残る仕事です。自分の作った製品が形として残せること、安心・安全な製品を供給し、鉄道の安全を担う、それが使命感にも似た責任ある仕事です。
今後の目標
現在工場内には複数のNC機械があり、それぞれが違った性能や加工条件のもと、稼働しています。しかしNCプログラムの作成方法や操作方法が機械により異なるため、1人で複数の機械を動かす事が難しく、習得するには知識と経験が必要です。今後はより深くNCプログラミングについて勉強し、1台でも多くの機械を動かせるようになって、人・設備の両面から業務の効率化を図りたいと考えています。
学生へのメッセージ
ホームページや企業パンフレット等の情報だけではわからない部分があると思うので、少しでも興味を持てましたら企業説明会への参加や、気軽に問い合わせをして生の声を聞いてみてください。
1日のスケジュール
出社
暖気運転
機械に電源を入れ主軸などの駆動部を動かします。
朝礼
一日の予定、指差呼称によるKY(危険予知)
8:00
始業
段取り
前日の夜間加工を行ったレールの取り外し
加工するレールの締結
機械加工
締結したレールの加工を行います。
仕上げ作業
加工後の切削面を、電動工具を使用しての作業
加工は1台約2時間ほどなので午前中は約2台加工できます。
12:00
昼食
この間も機械は無人運転を行っています。
12:45
段取り
前日の夜間加工を行ったレールの取り外し
加工するレールの締結
機械加工
締結したレールの加工を行います。
仕上げ作業
加工後の切削面を、電動工具を使用しての作業
15:30
段取り
夜間無人運転を行う為
夜間加工
16:40
日報記入
16:45
終業
退社
学生時代のエピソード、趣味、休日の過ごし方など
学生時代は、福岡の大学に在籍していたのですが、友人と計画を立てて、鹿児島や宮崎へツーリングしたりと、バイクを中心に日々満喫していました。
(写真は以前ツーリングで行った、九州最南端の佐多岬)
先輩の声 用語集
1.車上転換装置 ^
広大な製鉄所などの構内鉄道で、列車の運転手が運転手席から容易に進行方向を切り換えられるように工夫された転換装置。
2.転てつ機 ^
分岐器を動かし、線路を変えて列車の進行方向を切り換えるもの。当社の製品は全国の製鉄所構内を中心にご使用いただいている。
3.無人信号所制御装置 ^
列車の運転手が無線で信号所に送った信号により、自動で列車の進行ルートをセットする装置。
4.列車集中制御装置 ^
列車の運転手が無線で信号所に送った信号を元に、手動で列車の進行ルートをセットする装置。
5.誘導無線設備 ^
列車の運転手が進行ルートを信号所に無線で送信する装置。
6.車両秤量機(ひょうりょうき) ^
貨車に積載した荷物の重量を測るもの。
7.信号保安装置 ^
列車の位置やポイントの向き等を検知し、その状態を表示したり切り換える装置。
8.大型NC機械 ^
数値により制御された工作機械。プログラムにより加工の位置、方向、速度を制御する。
9.鉄道用分岐器、分岐器 ^
一つの線路から二つ以上の線路に分岐させる装置。これを動かすには転てつ機が必要。
10.トングレール ^
分岐器の先端に位置し、列車の進行方向を振り分ける部分。転てつ機はこの部分に取り付けられる。
11.クロッシング ^
分岐器の一部で、レールがクロスしている箇所。分岐した線路のどちらにも列車が進めるようになっている。
12.ガードレール ^
分岐器の一部で、クロッシングを通過する列車が脱線しないために敷設するもの。
13.ゴールドサミット溶接 ^
当社が1979年にドイツのエレクトロ・テルミット社と技術提携し、テルミット溶接工法(酸化金属とアルミニウム間の脱酸反応を溶接に応用したもの)を日本の鉄道へ適合できるようにしたレール溶接方法。従来のものより機動性に優れ、短時間で施工が出来る。在来線を中心に幅広く用いられ、現地で行うJR各社のレール溶接施工の約40%を占めている。
14.ガス圧接 ^
レール溶接方法の一つであり、レール接合部をガス炎で加熱して圧力を加えながら、レールを溶かすことなく接合する方法。
15.エンクローズアーク溶接 ^
レール溶接方法の一つであり、レールの形状に合わせて周囲を銅ブロックで囲み、溶接棒に電流を流し、放電の熱で溶接棒を溶かし、溶接する方法。
16.非破壊検査 ^
対象物を破壊することなく、キズの状況を調べる検査。目視や放射線や超音波、磁気などを使用してキズを調べる。
17.残留応力測定試験 ^
対象物に外から作用していた力が全て取り除かれた後に物体内部に残存している内部圧力を測定するもの。