先輩の声
峰製作所で働く社員のキャリアや仕事に対する想いをご紹介します。
業務内容
私の仕事は、鉄道に関わる転てつ機や信号保安装置の設計、開発です。当社の信号保安装置は製鉄所の構内鉄道で使用されることが多く、仕様は設置箇所により千差万別です。営業から情報を得た後、営業担当者と共に具体的な現地調査を行い、その箇所に必要な仕様を確認し設計するのが主な業務です。その他には、お客様に設置方法や使い方を説明したり、製鉄所に常駐する当社の保守部門に補修方法を指導したりしています。
業務のおもしろさ・魅力、印象に残っている業務など
私は、設計部に異動して間もないころ、お客様から頂いた情報を誤って認識したため、設計したものが現場で設置することができなかったことがあります。この苦い経験から、営業や製造部門との連携がとても大切であると実感しました。一つの製品をつくるため、苦労することが多々ありますが、自分で設計したものが現場に敷設され形になったとき、とても達成感を得られる仕事です。
『峰』だからできること
当社は日本で唯一、鉄道における分岐器・信号保安装置の製造、レール溶接施工を同時に展開している、鉄道のプロフェッショナルと言える会社です。多種多様な仕事を行っているため、新しいことに挑戦することができ、やりがいのある仕事だと思います。
今後の目標
技術者として新製品を開発する際には、その製品の強度や耐用寿命を考慮しなければなりません。そこで必要となる素材に関する知識がまだまだ足りないので、日々の業務の中で知識を高め、より良い製品を開発し、技術者としての更なるレベルアップを目指します。
学生へのメッセージ
学生時代に得た知識や経験は、社会人になって大きな財産となるので、「今」を大切に過ごしてください。
1日のスケジュール
出社
8:00
始業
朝礼
1分間スピーチ、お客様来客情報、各所のトピックス報告など行います。
8:30
会議
スケジュール、設計工程打合せなどを行います。
9:00
設計業務
新製品の開発、既存製品の改良
12:00
昼食
12:45
設計業務
新製品の開発、既存製品の改良
16:00
打合せ
工場の現場作業者(製造部門)と製作に関する打合せを行います。
16:45
終礼
17:00
終業
退社
学生時代のエピソード、趣味、休日の過ごし方など
私は、自転車部に所属しており、年に1回開催される大会で優勝するため、日々身体をいじめています。昨年は、惜しくも表彰台にあがることができなったので、今年こそは優勝をできるように頑張りたいです。
先輩の声 用語集
1.車上転換装置 ^
広大な製鉄所などの構内鉄道で、列車の運転手が運転手席から容易に進行方向を切り換えられるように工夫された転換装置。
2.転てつ機 ^
分岐器を動かし、線路を変えて列車の進行方向を切り換えるもの。当社の製品は全国の製鉄所構内を中心にご使用いただいている。
3.無人信号所制御装置 ^
列車の運転手が無線で信号所に送った信号により、自動で列車の進行ルートをセットする装置。
4.列車集中制御装置 ^
列車の運転手が無線で信号所に送った信号を元に、手動で列車の進行ルートをセットする装置。
5.誘導無線設備 ^
列車の運転手が進行ルートを信号所に無線で送信する装置。
6.車両秤量機(ひょうりょうき) ^
貨車に積載した荷物の重量を測るもの。
7.信号保安装置 ^
列車の位置やポイントの向き等を検知し、その状態を表示したり切り換える装置。
8.大型NC機械 ^
数値により制御された工作機械。プログラムにより加工の位置、方向、速度を制御する。
9.鉄道用分岐器、分岐器 ^
一つの線路から二つ以上の線路に分岐させる装置。これを動かすには転てつ機が必要。
10.トングレール ^
分岐器の先端に位置し、列車の進行方向を振り分ける部分。転てつ機はこの部分に取り付けられる。
11.クロッシング ^
分岐器の一部で、レールがクロスしている箇所。分岐した線路のどちらにも列車が進めるようになっている。
12.ガードレール ^
分岐器の一部で、クロッシングを通過する列車が脱線しないために敷設するもの。
13.ゴールドサミット溶接 ^
当社が1979年にドイツのエレクトロ・テルミット社と技術提携し、テルミット溶接工法(酸化金属とアルミニウム間の脱酸反応を溶接に応用したもの)を日本の鉄道へ適合できるようにしたレール溶接方法。従来のものより機動性に優れ、短時間で施工が出来る。在来線を中心に幅広く用いられ、現地で行うJR各社のレール溶接施工の約40%を占めている。
14.ガス圧接 ^
レール溶接方法の一つであり、レール接合部をガス炎で加熱して圧力を加えながら、レールを溶かすことなく接合する方法。
15.エンクローズアーク溶接 ^
レール溶接方法の一つであり、レールの形状に合わせて周囲を銅ブロックで囲み、溶接棒に電流を流し、放電の熱で溶接棒を溶かし、溶接する方法。
16.非破壊検査 ^
対象物を破壊することなく、キズの状況を調べる検査。目視や放射線や超音波、磁気などを使用してキズを調べる。
17.残留応力測定試験 ^
対象物に外から作用していた力が全て取り除かれた後に物体内部に残存している内部圧力を測定するもの。