先輩の声
峰製作所で働く社員のキャリアや仕事に対する想いをご紹介します。
業務内容
大阪工事所では、主に関西圏のJRや私鉄等のレール溶接施工を行っています。業務範囲は、古くなったレールやキズのあるレールを新品のレールと交換し溶接することと、レール溶接した箇所の竣工検査です。私は作業責任者として、現場のレール溶接作業指揮や、作業員の安全を監視していますが、現場で指揮をしながらも、作業の進捗によりフォローも行っています。
業務のおもしろさ・魅力、印象に残っている業務など
毎日多くのお客様が電車を利用されています。その鉄道のレールを自分たちが溶接していることに、作業の魅力、責任等を感じます。レール溶接の種類は大きく分けて3種類、ゴールドサミット溶接、ガス圧接、エンクローズアーク溶接があり、どれも技術を必要とする作業です。最初は全く分からないことだらけですが、失敗しても先輩方がフォローしてくれる環境で試すことから始められるので、技術のレベルアップを自らが実感することができるのも業務のおもしろさ、魅力です。
『峰』だからできること
作業中は先輩方が常に安全を注視している環境であることから、私のレベルアップなどにすぐ気付いてくれます。年齢が若くてもそういった点をちゃんと評価してもらえます。努力が評価され、それがまたレベルアップの意欲につながります。
今後の目標
自分が一人前だとは思っていませんが、先輩方から教えてもらったこと、自らが経験し学んだことを、次の後輩たちに継いでいくことを目標としています。自分が指導している後輩が、他の作業責任者から評価をされていることを聞くと、自分のことのように誇らしく思います。また嬉しいことに、最近こういった機会が多いことが、自分のモチベーションになっています。
学生へのメッセージ
将来についていろんな不安があると思います。大事なことは向き・不向きより続けることだと思います。失敗は必ずありますが、それは私達が必ずサポートします。なので、共に技術について語ってみませんか?
1日のスケジュール
出社
8:30
始業
9:00
器材準備
当夜使用する器材の準備をします。
12:00
昼食
13:00
打合せ
当夜の作業内容の確認を行います。
17:00
一時退社
22:00
出社及び現地
作業開始前点呼など
0:00
作業開始
レール溶接作業を行います。
4:00
作業終了
5:00
移動、退社
このスケジュールで2日分の勤務となります
学生時代のエピソード、趣味、休日の過ごし方など
高校時代は機械が好きで、車やバイク雑誌をよく見ていました。いつかはそれを自分でカスタマイズして乗り回すことが憧れでした。今の趣味はドライブで、休日はよく車をイジッてます。
(昨年夏、石川県白山市の徳光パーキングエリアにて、後輩の澤本くんと)
先輩の声 用語集
1.車上転換装置 ^
広大な製鉄所などの構内鉄道で、列車の運転手が運転手席から容易に進行方向を切り換えられるように工夫された転換装置。
2.転てつ機 ^
分岐器を動かし、線路を変えて列車の進行方向を切り換えるもの。当社の製品は全国の製鉄所構内を中心にご使用いただいている。
3.無人信号所制御装置 ^
列車の運転手が無線で信号所に送った信号により、自動で列車の進行ルートをセットする装置。
4.列車集中制御装置 ^
列車の運転手が無線で信号所に送った信号を元に、手動で列車の進行ルートをセットする装置。
5.誘導無線設備 ^
列車の運転手が進行ルートを信号所に無線で送信する装置。
6.車両秤量機(ひょうりょうき) ^
貨車に積載した荷物の重量を測るもの。
7.信号保安装置 ^
列車の位置やポイントの向き等を検知し、その状態を表示したり切り換える装置。
8.大型NC機械 ^
数値により制御された工作機械。プログラムにより加工の位置、方向、速度を制御する。
9.鉄道用分岐器、分岐器 ^
一つの線路から二つ以上の線路に分岐させる装置。これを動かすには転てつ機が必要。
10.トングレール ^
分岐器の先端に位置し、列車の進行方向を振り分ける部分。転てつ機はこの部分に取り付けられる。
11.クロッシング ^
分岐器の一部で、レールがクロスしている箇所。分岐した線路のどちらにも列車が進めるようになっている。
12.ガードレール ^
分岐器の一部で、クロッシングを通過する列車が脱線しないために敷設するもの。
13.ゴールドサミット溶接 ^
当社が1979年にドイツのエレクトロ・テルミット社と技術提携し、テルミット溶接工法(酸化金属とアルミニウム間の脱酸反応を溶接に応用したもの)を日本の鉄道へ適合できるようにしたレール溶接方法。従来のものより機動性に優れ、短時間で施工が出来る。在来線を中心に幅広く用いられ、現地で行うJR各社のレール溶接施工の約40%を占めている。
14.ガス圧接 ^
レール溶接方法の一つであり、レール接合部をガス炎で加熱して圧力を加えながら、レールを溶かすことなく接合する方法。
15.エンクローズアーク溶接 ^
レール溶接方法の一つであり、レールの形状に合わせて周囲を銅ブロックで囲み、溶接棒に電流を流し、放電の熱で溶接棒を溶かし、溶接する方法。
16.非破壊検査 ^
対象物を破壊することなく、キズの状況を調べる検査。目視や放射線や超音波、磁気などを使用してキズを調べる。
17.残留応力測定試験 ^
対象物に外から作用していた力が全て取り除かれた後に物体内部に残存している内部圧力を測定するもの。